鴛鴦物語

 鴛鴦の殺生をひどく後悔した忠左衛門は、この鴛鴦の菩提を弔うために、白木橋の側に寺を建立し、白弓山鴛藏寺と名付け、白木の弓矢を奉納し、篤く鴛鴦の霊を弔った。

 

その後、長い年月がすぎるうちに、この鴛藏寺はいつの間にか廃れてしまうが、その里の天桂寺に祠堂が建てられ、鴛鴦の菩提は白木の弓、虎の爪、矢壷、竹杖、薬箱とともに引き継がれ、現在まで篤く供養されている。

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